生体リズムの改善
生体リズムの調整役として代表的なものが体温、食事、運動、等であり、
それに深く関わりのあるのが光による明暗です。
この生体リズムによって「夜になれば眠たくなる」のですが、生体リズムが壊れば
「熟睡できない」、「夜になっても眠れない」など年齢にかかわらず睡眠に
悩まされるようになります。
さて、生体リズムはなぜ壊れるのでしょう。本来、人間の体は太陽の光をたよりに
1日のリズムを作ります。 しかし、現代社会では明るいはずの昼間が暗く、暗い
はずの夜が部屋の照明により明るくなり、そのために生体リズムが狂い、
睡眠覚醒リズム障害が起きるのです。とは言うものの現代社会において
太陽の光と共に生活するのは不可能といえます。
そこで、「明るさ」だけではなく「光の質」が重要になってくるのです。
白っぽい光【青、緑を多く含む昼光色、昼白色の蛍光灯】は覚醒レベルを
上げる働きがあります。
また、赤ぽい光【白熱灯、電球色蛍光灯】は寝付きを良くし、良質の睡眠を
得るのに最適なあかりです。
この光の使い分けにより、生体リズムが改善されるのです即ち、午前中の明るい
光で生体リズムを整ますので、特に重要です、逆に夕方の明るい光は生体リズムを
狂わす主原因です。
この睡眠覚せいリズム障害の療法の一つとして強い光を浴びることでリズムを
取り戻す光療法が最近注目されています。
次に光療法の主な適応性を述べておきます。
1−冬季うつ病に光療法
昔からうつ病には季節性があるとあり、毎年ほぼ同じ時期に繰り返し起きる
傾向があります。 特に患者には20代、30代の女性が圧倒的に多く、
男性の約4倍にもとも言われます。
その原因として日照時間が短くなり、ホルモン分泌や体温のリズムが狂い
症状が起きると言われています。
その治療法として通常の抗うつ薬を使用するよりも強い光を照射する
光療法が最も効果的です。
2−体内時計の調節
体内時計は25時間周期で実際の時計は24時間周期で動いています。
その僅か1時間の差が大変重要です。
1時間の差をそのまま放置しますと生体リズムが狂い、「熟睡できない」、
「夜になっても眠れない」などの症状が発生します。
その治療法として午前中に2500LX以上の強い光を浴びるとか、
爽やかな目覚めの為の照明器具を取り入れることにより改善出来ます。
3−高齢者の夜間徘徊、不眠症の療法
人間は高齢とともに生体リズム機能が低下する傾向のため、高齢者の中には
夜間睡眠の低下や、夜間徘徊の人が多くなります。そこで、高齢者に
数千ルクスの光を2時間程度浴びることにより生体リズムが改善され、
上記の様な症状も約60%以上の方々に効果が実証されています。
4−朝ここち良い自然の目覚めのために重要なのは、音よりも光です。
松下電工から「生体リズムおめざめスタンド」が発売され、好評です。
この様に光療法での改善例は数多くあり、約60%以上の方々に効果が見られる
とのことですし、また、最大の特徴は薬物などを一切使用しませんので
副作用がほとんど皆無の点です。
対策法
1−昼くらく、夜明るい生活の是正。
2−昼夜メリハリのある生体リズムを維持向上するために継続的に
同時間帯に数千ルクスの光を1〜2時間程度浴びる、その為には
出来る限り食事の後は屋外で過ごす。
3−朝食は高照度下の白色系のあかりの下で、夕食は低照度の
赤色系の
あかりの下での食事。
4−家庭では陰影のある照明にこころがけ、就寝前に過ごす部屋のあかりは
赤色系の柔らかい光源で、低照度にすることにより睡眠を促進する
「メラトニン」が多く分泌されここち良い睡眠へと導かれます。
|