ヒトに与える「あかり」の心理的効果
照明の目的は、見ようとするもの視対象が見えるということです。基本的な視環境が
整っていなければ、眼の疲労になったり、近視・頭痛の原因になります。物が見えると
言う事は、目を通してインプットされる情報が脳に到達して始めて知覚するのです。
ここに、見る人の認識の仕方、気分や感情と言ったものが関与してきます。
そこで心理的な面を見てみますと、明るければ良いからと言う事で明るくすると
明視的には、物はよく見えますが、心理的には気分を損ねる結果となります。又、逆に
思索にふけったり、静かに音楽を聞いたりする時は、明視のあかりより、むしろ空間の
雰囲気作りが大切になります。やや暗目にする等工夫をして、心理的な効果を
考える必要があります。
そこで照明計画を立てる時は、見え方の要求段階や目的がどのレベル段階かをよく
把握しておく必要があります。
いままでの照明は明るく効率的な照明「蛍光灯万能」の時代と、器具の豪華さを
競う時代でした。これからは、あかりを愉しむ時代になりつつあります。
それに伴い照明の様式も多様化し、単に「明るくする」と言うだけから、生活シーンに
合わせて快適な空間を演出する方向に変わって参りました。又、良い視環境を創る為に、
安全で快適に効率良く、しかも個性的にする照明の要求が増大しております。
良い照明の条件は、安全性、快適性、効率性、個性的であることです。
| 安全性 |
住まいでの基本は、安全が保たれる事です。
五感の中で目(視覚)からの情報は87%を占めています。
不愉快な眩しさ(グレア)を取り除いた適度な明るさを得ることで、物が見やすくなり危険から身を守り安全で安心のできる生活環境を得られます。
照明器具の適切な選択と取付に注意する必要があります。 |
| 快適性 |
場面々々に合った適度な明るさを得ることで、心地よい生活が送れます。
又、最近では、光が健康に与える影響について注目されています。 |
| 効率性 |
生活行為に伴った適光適所の光を配することで。動線に無駄を省き経済的にも効率性を高め、合理的な生活が送れるようになります。 |
| 個性的 |
人間の心理に直接影響し、住まいの雰囲気を左右するのはインテリアの中でも、特に照明です。
好みに合った生活環境を創り出し、より自分らしい生活が送れるような空間の演出が大切です。 |
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